恋愛恐怖症 男

個人的な日記

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私が、恋愛恐怖症であることを認めたのは、割と最近です。

この年まで一人でいて、周囲からは寧ろ「羨ましがられ」たりもする。

当の本人の本音というと、実は人生で初めてかもしれない寂しさを感じている。

 

実は、20代から30代後半に掛けて、付き合っていた同年代の女性がいた。

出会いは軽いきっかけだったけど、思考も分かるくらいにお互い理解していたと思う。

 

ただ、当然この年であるから、結婚の話が出る。

当時、フラフラしつつも私は10年ほど、世話になっているBARで勤務していて、充実していた。

ところが、相手の実家は女系の家族で、かなりの厳しいお家柄だった。

「水商売」だろう?

と、ご挨拶に行った際に、彼女の父親に言われてしまった。
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BAR(酒場)であるから、水商売であることには変わりない。

ところが、そこまで商売で身分的差別をあからさまに言われるとは思わなかった。

もちろん、彼女の父親は娘の経済的将来を心配しているのだ。

 

彼女は、看護師である。

将来的にも安定した職業を保持していて、経験も長い為、かなり重要視される立場だ。

 

結局、かなり端折ってしまえば、結婚することが出来なかった。

「何があっても乗り越えていこう。結婚しよう」と伝え、「わかった」と確かに聞いた。

でも、ダメだった。

 

その後も、お互いはぷっつりと会うのを止めた訳ではなく、ずるずるとした関係だった。

それは、時間の浪費と言えた。

分かっていたが、時間がかかった。

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そして、僕は今、人と凄く良いところまでいけばいくほど、そのあとが怖くなり、きちんとした理由も言えず連絡を取ったりできなくなる。

人を愛したり、好きになる事に恐怖心がどうしてもあるようだ。

 

当時の結婚を考えた女性の事が今でも好きなのか?というと実はそうでもない。

自分の未来に彼女の姿はもうないんだけれど。

その彼女も、今でも独身なんだそう。

もしかしたら、彼女も同じ様な心境かもしれない。

 

幸いにも、両親は健在で、きっと孫の顔も見たいと思う。

でも、続かない。

そして、飲食店を辞めた私は、更に出会いなんて無くなり。

ただ、寂しさというものを感じるようになって、「恋愛恐怖症」であることをやっと気づいたという訳なんである。

 

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